こんにちは。聴覚障害のある講師・薄葉です。今回は「障害者週間」についてお伝えします。

手話のイメージ図

#12月3日~9日は障害者週間

毎年12月3日から12月9日は、「障害者週間」です。障害者週間は、障害者が社会・経済・文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めるとともに、国民の間に広く障害者についての関心と理解を深めることを目的として設定されました。

障害者週間って何をするの?

この期間を中心として、国・地方公共団体・企業・関連団体が、障害に関わるさまざまな啓発活動やイベントを展開します。

例を挙げると、障害理解のための市民セミナーや講演会、障害のあるアーティストによる展示会、パラスポーツ体験会、補助犬普及イベント、小学生や中学生を対象としたバリアフリー教室などです。

全国各地で多種多様なイベントが開催されているので、参加した経験がある方も多いのではないでしょうか。

「障害者」の定義について

ユニバーサルマナー検定では「障害は個人ではなく、社会に存在する」とお伝えしています。

私の場合、「聞こえないこと自体が障害なのではなく、大多数の聞こえる人のために作られてきた社会や仕組み、ものが障害になっている」という考え方です。

私たちは誰しも、ほんの些細な出来事や変化がきっかけで、同じ環境に「障害」を感じることがあります。

例えば、運動をした次の日、筋肉痛になると階段を上り下りするのが大変で、段差が障害に感じるのではないでしょうか?また、言葉の通じない外国に行けば、言葉の壁を感じ、その環境が「障害」になることも多いはずです。

こういったことから、障害とは人に存在するものではなく、社会に存在するものだと、私たちは考えています。

障害者週間を通して思うこと

障害者週間は、障害者のためだけにあるものではありません。

社会にある障害を見つめなおし、自分とは違う誰かが、その環境をどのように感じるのかを、もう一度考え直すきっかけになればいいなと思っています。

誰もが、自分らしく、安心して暮らすことのできる社会環境を作るうえで、私達1人ひとりの向き合い方から見直す、障害者週間はそういう期間ではないでしょうか。

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