講師の岸田ひろ実です。
ある日、ダウン症と知的障害がある息子、良太におつかいを頼みました。

知的障害があ【牛乳/食パン(6枚切り)/アイスコーヒー(1,000?、ブラック、低糖)】

※良太は字を読むのは得意ではありませんが、文字を図形のように覚えるので、漢字で書くと上手く伝わります。書いて伝える時は漢字を使います。
いつものようにメモを書いて渡すと、「いってきまーす!」と意気揚々と出かけて行きました。
しかし帰ってきた良太の手には、頼んでもいない砂糖と色鉛筆がありました。

知的障害があ

【良太が買ってきてくれたもの

お砂糖はアイスコーヒーの「低糖」を「砂糖」と間違えたんだなとすぐにわかりました。いいんだよ、良太。誰にでも間違いはあるからね。
さて、問題は色鉛筆。頼んでいないし、間違えたわけでもなさそうだし。
まさかの確信犯なのか?と思いながら聞いてみると、「あーっ、これね、えーっとね、◎△$♪×¥●&%#?!」と思いっきりバツが悪い様子。
欲しかったから買った、結局そういうことでした。
良太にも欲しいものがあって、買いたくなるのは当然のことです。
でも、勝手に買っていいのか?それとも、ダメだと叱るべきなのか?いや、厳しくしすぎると自分で何も決められなくなるのではないか?
と頭の中はグルグル。答えは出てきません。
結局、買いたいものがある時はちゃんと相談するようにと伝えました。
「うん、わかった」と言い、大事そうに色鉛筆を使う良太を見ていると、私は良太を信じようと強く思いました。
優しくて、強い人になってくれたらそれでいい。そう思います。(笑)

知的障害があ

【おつかいを終え、グッドのポーズをする良太