一生忘れることのない、29回目の夏休み

講師の堀川です。

 

毎年このシーズンになると嬉しい反面、海に出掛ける度に複雑な気持ちでした。

私は心は男・身体は女として生を授かりました。

幼少の頃から男の子が好むような服装や遊びを好んでいたので、
自分が認識する性と体の性との不一致に、子どもの頃は日々悩んでいました。

 

大人になってからは、普段の生活ではあまり意識していないことが多かったのですが、
毎年の海水浴だけは自分の体のことを嫌でも思い出させられていました。

 

昨年11月、私はタイで性別適合手術を受けました。

そして今年の夏休み、手術後初めてのビーチを堪能することができたのです。

 

 

「海パン1枚でビーチを歩くこと」
「海の帰りにみんなで銭湯に行くこと」

 

ずっとずっとやりたかったことでした。

 

29年間待ち望んでいたこの瞬間には、一人だけラッシュガードを着ていることへの複雑な感情も、
友人が銭湯に行っている間、一人車内で待っている時のあの何とも言えない切ない気持ちはもうありませんでした。

 

 

これまでの我慢をすべて開放するかの如く、パートナーや友人たちと海やプールに何度も出かけた結果、
これまでの人生で一番真っ黒の体になりました(笑)

来年も再来年も、海には何度も出かけると思いますが、
きっとこの先も一生、この夏の感情を忘れることはないと思います。